仏教はいい(暴れ馬)

生経というお経の中に出てくる話です。

ある時、暴れ馬がいました。暴れ馬は主人が背中に乗っても、前足を上げたり、後ろ足を蹴ったり、背中を揺らしたりして彼を落とそうとしていました。起こった、主人が小屋に閉じ込め、エサを与えず罰を与えていました。馬は「どうしていじめるんだ。何もわるいことしていないのに、いじっかしいのに。」と思っていました。馬はやせ細り、元気がなくなりました。馬は思いました。「モーだめだ。主人のいうこを聞こう。」と思いました。そうすると、気持ちが楽になりました。そして、主人を背中にのせて、走りました。エサをもらい、元気になりました。

 その馬が、仔馬を産んだのです。その仔馬もまた、暴れ馬でした。そして、同じように主人を背中から落としていました。当然、主人は、罰として小屋に閉じ込め、エサを与えませんでした。同じように「どうしていじめるんだ。なにも悪いことしていない。ただ、いじっかしいだけだ。」と思っていました。仔馬はやせ細り、元気がなくなりました。そして仔馬は母馬に助けを求めました。母馬はいいました。「お前の災い、憂いはお前の過ちだ。主人のいうとおりにすれば、なくなるだろう」といいました。仔馬は母の言う通りにして元気になりました。

 この話はパッと見れば、長いものにまかれろ。ととれますが、これは経典の話です。主人を仏、馬を私ととればいい話です。仏の教えを守れば、災い、憂いが亡くなり、幸せに暮らせる。ととれます。その通りなのです。仏教いいのです。