信仰告白

あるおじいちゃんの話です。彼は世話好きで仲人をしていました。

 どこからか、きれいな女性の写真を手に入れて親戚の家へもって行きました。「写真を持ってきました。おかあさんどうかね、長男さんに。」「仕事から帰ったたら見せますから。」ということで帰りました。しばらくしてから、電話がありました。「まだ、結婚したくないからいいです。」とのこと。またしばらくしてから、どこからか、写真を手に入れてまた、親戚の家へ行きました。「きれいな女性の写真です。息子さんにどうかね。」そうしたら「ごめーん。息子は婚約しました。」とお母さんがいいました。それを聞いた瞬間、「なんで。それを早くいわんがいや。」と怒ってしまったんです。お母さんの顔を見るとびっくりした顔をしていました。あーーーーわたしはなんてことをしてしまったんだろう。頼まれてもいないのに、怒ってしまった。彼女のこころを傷つけてしまった。仏教は怒ってはいけない。人のこころを傷つけてはいけないなのに。-----と思ったそうです。

 彼は家に帰り、仏壇でお参りしました。ーーー彼女の心を傷つけました。怒ってしまいました。失敗しました。----と。仏様は許してくれません。次の日もまた、----失敗しました。----とお話をしてお参りしました。仏は許してくれません。次の日もまた、仏壇にお参りしました。仏は許してくれました。

 しばらくしてから、親戚の家へ用事があって、行きました。----おかあさんは怒ってないだろうか、不安だ。----玄関をあけたら、「あーーおじさんいらっしゃい。」笑顔で迎えてくれました。ーーーよかったーーーー

 こんなことがあったそうです。これは信仰告白です。それは、人には言えない失敗です。わたしにもあります。この失敗を、宗教的罪を救い取ってくださるのが仏です。このようにして、前向きに明るく生きていくことができるのです。仏教のいいところです。最高の幸せを味わっているのです。